コロナウィルスの影響もあり、資金繰りが厳しい時にすぐに使えるキャッシュ(現金)
の重要性を痛感された経営者の方も多いかと思います。
今回はそのようなキャッシュ(現金)を節税しながら貯めておくことができる方法をご紹介します。
私のクライアントである代々木の不動産会社の社長さんよりご相談がありました。
社長「会社の決算で法人税の税金対策で何かいい方法ないですかねえ?」と。
私「行きつけの飲み屋で金額なし、日付なしの領収書を大量にきってもらえばいいんですよ」
と言いたいところでしたが、今回は真面目に
私「税理士の先生からトウサンボーの提案はないですか?」と聞きました。
すると社長「何ですか?それ?トウサンボー!?」
やっぱり税理士は提案しないのか。。。涙。という話は置いておいて。
決算の法人税対策には、絶対にまず「トウサンボー」に加入するべきです。
税金対策の生命保険なんかよりはるかに効果が高いです。
生命保険を利用して決算対策しませんか?と言ってくる保険屋がいたら、
逆に「トウサンボー」知ってますか?と聞き返して下さい。
今どき税金対策の生命保険という言葉自体もう怪しいのですが。
「トウサンボー」とは「倒産防止共済」の通称です。
中小機構(独立行政法人中小企業基盤整備機構)という国の団体が行っている共済制度の一つ。
「倒産防止共済」は商品としては、
取引先が倒産した時に無担保、無保証人、無利子でお金を借入できるという内容です。
しかしながら、法人税の税金対策としては、すごく簡単に言うと、
800万円までの利益を課税対象の外に留保しておくことが可能です。
簡単な概要は
・掛け金の全額が損金算入できる。
・任意解約しても100%掛け金が戻ってくる。
・掛け金の途中変更が可能。(月払5,000円から20万円まで)
・掛け金の年間の上限240万円まで。(初年度は460万円まで可能)
・掛け金の累計800万円まで。
このようなことは生命保険では絶対に無理です。
保険屋である私が声を大にして叫び、結論とさせて頂きます。